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講師ブログ

2019/07/14

類推する(Analogy)@マナビス忠節・長良

 

こんにちは、高等部忠節校舎の佳山です。

 

 

忠節校舎は現在「類推する」「メタ認知」という言葉がブームになっています。 ブームで終わると問題なので、ずっと継続させていきますが。

 

 

マナビスの強みは、分かりやすい授業、体系的に作られたテキスト、受験情報、予備校界でも早くて充実している共通テスト対策講座と色々ありますが、

 

 

私個人的には、それらは他競合と比較して「強み」にならないと思っています。 他の映像授業ももちろん分かりやすいですし、いいテキストもありますし、各々共通テスト対策も行っています(でも、共有テストに関しては河合塾が抜きんでていると思いますが)

 

 

強みになるのは、毎回の授業後に10分ほど時間をかけて1対1のフォローアップをする『アドバイスタイム』です☆(はっきりいってこのアドバイスタイムは、狂気の沙汰なんですが、スタッフの配置が非常に大変です。。。)

 

 

このアドバイスタイムは、無限の可能性を秘めておりまして、毎回の授業後に10分時間をとれるなら、この時間を最大限有効に使いたいと思いまして、

 

 

色々と本を読み漁りました結果

 

 

 

「勉強法の科学」市川伸一著 岩波科学ライブラリー

 

みなさん

 

 

「類推」できるようになりたいですよね。

 

 

類推ができるようになると

 

 

『昔解いたという経験的知識をもって他の問題を解くことができるようになる』

 

 

入試問題は基本、初見の問題がでてくるため、類推して問題を解くことになります。

 

 

この「類推」する能力を鍛えることはできないのか。

 

 

認知心理学の世界において、人がどう「類推」しているのか、また、どうやったら類推を起こすことができるのか、昔から数多くの研究がなされています。

 

 

だって、類推する方法を見つけたら、人の認知力・理解力・応用量が一気に拡大できるようになりますので。

 

 

しかし、人(人の脳)は簡単に類推を起こすことはしてくれません。

 

 

人が類推を起こす方法は2つです。

 

 

2つの方法を紹介するために、以下の問題を考えてみましょう★

 

「放射線問題」

おなかの中に悪性の腫瘍ができてしまって、何とか治療しなければいけない。そのためには放射線を当てて治療するという方法がある。 ところが、強い放射線を直接患部に当てようとすると、途中の正常な部分もその放射線でやられてしまう。 ではいったいどうやって治療したらいいだろうか。

 

 

結構難しいので、解けなくて当たり前です。 では答えが出ていないという状態で、以下の問題を考えてみましょう

 

 

「消化問題」

ある部屋の中に発火物があって、そこから周りがぼうぼうと燃えています。その部屋の四方には窓があります。ところが、消火剤を勢いよく一方向から入れると窓枠もろとも壊れてしまいます。部屋が壊れたら元も子もありません。いったいどうしたらこの火を消すことができるでしょうか。

 

 

これは分かる方がいると思います。正解は

 

 

『この四方の窓それぞれから消火剤を少しずついれて、火が燃えているところでちょうど合うようにあうようにする』

 

 

他にも方法がありそうですが、一つの解答として納得してください。

 

 

最後にもう一つ

 

「要塞問題」

ある町に敵の要塞があって、なかなか攻め落とせません。これを攻め落とすためには大部隊を送り込まないといけない。要塞のまわりには道がいっぱいあるけれども、大部隊が通ると地雷が爆発するようになっていて、なかなか大部隊を一方向から通すことができません。どうすればいいでしょうか。

 

 

正解は

 

 

『大部隊をいくつかに分けて、小部隊にして四方八方から送り込んで、真ん中の要塞のところで集結して攻め落とす』

 

 

ではみなさん

 

 

上の消化問題とこの要塞問題をヒントにして、再度、放射線問題にトライしてみてください

 

 

「放射線問題」

おなかの中に悪性の腫瘍ができてしまって、何とか治療しなければいけない。そのためには放射線を当てて治療するという方法がある。 ところが、強い放射線を直接患部に当てようとすると、途中の正常な部分もその放射線でやられてしまう。 ではいったいどうやって治療したらいいだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は『弱い放射線をいくつかの方向から当てて、ちょうど腫瘍のところで合うようにする』

 

 

ヒントにしたらできましたでしょうか?

 

 

認知心理学者ジックとホリオーク(M.L.Gick & Holyoak,1983)の実験より分かったことですが、

 

 

類推を起こさせる2つの方法は

 

 

① これをヒントにして解きなさいと伝える

 

② 自分なりのまとめを書かせてみる

⇒ あらかじめ「消化問題」「要塞問題」を解かせておき、自分が解いた問題はどんなタイプの問題であったと思うか、自分なりのまとめを作らせる。 うまくまとめられた人の場合、後日、放射線問題をヒントなしで解かせても、類推がうまくおこったそうです。

 

 

入試問題でこれをヒントにして解きなさいという問題はありませんので、入試本番、自力で類推を起こさせるには、地道に以下のことを努力することが求められます。

 

 

上記の本の著者、市川伸一先生(東京大学大学院教育学研究科教育心理学 教授 現在は退官)によれば

 

 

問:類推をトレーニングするには

 

回答:学習するたびに「自分が学んだのはいったいどういうことだったのか」「それを少し一般的な形でいうとどういうことか」と、いつも考える姿勢をもってほしいです。それから、自分がわかったと思っていることを、外に表現してみることも大切です。たとえば、人に説明してみたり、文書として書いたりするということです。

 

 

これは、アドバイスタイムで実施することそのものですね☆

 

 

漫然とアドバイスタイムをするのではなく、ノートに書いたことそのまま説明するのではなく、

 

 

類推する能力を身に着けるため、アドバイスタイム10分で、

 

 

この講義を受けて、得られた教訓は何なのか、その教訓は他のどうのような問題でいかされるのかを意識してアドバイスタイムにのぞんでいきましょう。

 

 

これは、集団授業ではできませんし、他の映像授業でもできません。 これをやるとなると、スタッフの数がかなりいりますので、よほどの覚悟がないと実施できませんし、日々ヘロヘロになります。笑

 

 

類推する能力を鍛えようとする環境が整っていないとできません。 その環境下にあるなら、毎回の授業後、何を得たのか、それをどうまとめて話をするのか、日々考えて実践していってください☆

 

 

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お昼寝すずちゃんの写真です

 

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